サプリメントのマーケティング主張を注意深く見るべきであるという良い教訓。
2024年12月19日
著:ロバート・H・シュマーリング医学博士、ハーバード・ヘルス・パブリッシング上級編集委員、ハーバード・ヘルス・パブリッシング編集諮問委員
私は、PrevagenのCMを50回は見たに違いありません。CMでは、Prevagenを飲み始めてから記憶力が向上したと語る、ごく普通の人々のエピソードが次々と紹介されていました。 また、おそらく、腸、関節、心臓の健康を謳うサプリメントを多くの人が摂取しているというアイデアを基にした、以前のCMを覚えている方もいらっしゃるでしょう。 そのCMでは印象的に、「それでは、最も重要な部分である脳のために何か摂取しないのはなぜですか? クラゲに元々含まれている成分で!健康な脳、より良い生活!」と問いかけていました。
これらの効果をもたらすはずのクラゲ由来の成分(アポアイクリン)が、人間の記憶力に何らかの役割を果たすことは知られていません。また、多くの専門家が、このようなサプリメントは胃で消化され、脳には届かないと信じていることも気にしません。
サプリメントは実際に記憶力を向上させることができるのでしょうか?もし効果がないのであれば、なぜメーカーは効果があるかのように宣伝することが許されるのでしょうか?また、もしアポイクオリンがそれほど素晴らしいのであれば、なぜクラゲはもっと賢くならないのでしょうか(同僚が疑問に思っているように)。
グラフィックと現実のギャップに注意
古い広告の棒グラフでは、「想起作業」において90日間で5%から10%、20%と上昇していることが示されていましたが、その意味するところは説明されていませんでした。また、調査対象となった人数や、90日後の記憶への影響に関する情報も提供されていませんでした。
*ハーバード大学医学部ニュースレターより抜粋