「わかってはいるけど、なかなか変えられない」。食生活、運動習慣、睡眠……健康に良いことはわかっていても、行動に移せない方は多いものです。では、人が本当に変わるためには何が必要なのでしょうか。チャプター2では、その鍵となる「コーチング」と「行動変容」のアプローチを学んでいきます。
このチャプターで学ぶこと
このチャプターでは、「変化」をテーマに次のようなことを順に学んでいきます。
- 変化とは何か、なぜ重要なのか
- 年齢・ライフステージによって変化への動機がどう違うか
- 効果的な動機づけの見つけ方
- コーチングとはどんなカウンセリング手法か
- COACHアプローチと5ステップ・コラボレーション・サイクルの実践方法
コーチングとは何か
コーチングとは、人が自ら変化する力を引き出すための支援の方法です。単に情報を伝えたり、指示をするのではなく、相手の内面にある動機・強み・意欲を引き出しながら、共に変化のプロセスを歩む姿勢がコーチングの本質です。
コーチとクライアントの間の「信頼関係」と「共に創り上げる姿勢」が、コーチングの効果を大きく左右します。
コーチングでよく活用される技法が「動機づけ面接」です。これは、相手の変化への言葉に注意を払いながら、その人自身の変化の理由を引き出していくコミュニケーションのスタイルです。人は「やらされる変化」よりも、「自分で選んだ変化」の方が長続きします。動機づけ面接は、その自発的な変化を促すために設計されています。
次回からは、各ライフステージにおける変化の動機の違いや、具体的な行動変容理論についてご紹介していきます。



